府中の啓文堂書店でたまたま手にして買った「ビジネススキル大全」の中に、
プレゼンテーションについて、「TED驚異のプレゼン」の本が紹介されていたので、この本も思い切って買ってみました。
ビジネススキル大全の中には、さまざまなジャンルの本から得られたエッセンスを幅広く、その概要をまとめています。この本に目を通すことで、ビジネス書としてどういうたぐいの本を読めば良いのかということと、紹介されている各本に書かれている本のまとめ的な情報に触れることができます。
私が気になったのは、「会計」「心理」「英語」「プレゼンテーション」でプレゼンテーションの中身については、数あるプレゼンテーションの本の中から「TED驚異のプレゼン」が紹介されています。
この本は4ヶ月ほど前に読み終わった本なのですが、今度職場でプレゼンテーション研修が行われるということで、スキルの情報を目に見える形で残しておきたいと思い、ブログに残していく次第であります。
感情に訴える
内なる達人を解き放つ かっこいいPowerPointの書き方も、 ストーリーテリング、ボディーランゲージは 役立つ要素である。しかし、 スピーカーがそのテーマに「情熱」を感じて いなければ、そんなものは何の足しにもならない 聴衆の心を動かす最初のステップは 自分自身が感動することだ。 「私のハートが謳い出すキッカケはなんだろう?」 と自問すること。
発表者側がどれだけ熱を持って語れるかは大事だと思う。発表者がどれだけそのプレゼンに準備をすることができたか、どれだけ熱を込めることができたか、その「熱量」というものが、聞き手に伝わっていくと思う。
その上で、脳が開放される感覚というか、解き放たてる爽快感というか、そういう快感の中で好きなものにどれだけ熱を注げるかという、義務的なものよりも、心から情熱的に好きで取り組めるという状況に没入できるものが、本当にいい仕事だし、いいプレゼンに繋がっていくと信じます。
でも、実際はなかなかそういう風にはなれないのが現実ですけどね。
ストーリーの技術をマスターする
ブライアン・スティーブンソンは、プレゼンテ‐ションの65%を ストーリーテリングに充てた。 脳スキャンを使った実験では、ストーリーは人間の脳を刺激し、 夢中にさせることが明らかになっている。 その結果、聴衆と心を通わせられたりする。
ストーリーは聞き手の脳に アイディアと感情を刻み込む
ストーリーは、無機質な大企業に人間らしさを加える。 飲食店業界は、原料生産者の人達をCMに起用。 消費者が原料がどこで作られているのか、どんな人達が作って いるのかを知り、商品に愛着を感じる。 RUSHの石鹸には開発者の写真を付けている。
プレゼンテーションをするにあたって、最初に発表者とオーディエンスを繋げるためには、堅苦しい話よりも、かなり砕けた、プライベートな話しから入るとよいと感じています。オブラートに包まないで、ストレートに表現することで、グーッと近づけることが出来るのではないかと。
例えば、「花粉症で鼻水が止まらないので、困ってます」とか「B型なんですけど、A型のようにキレイ好きと言われます」とか、そんな敷居の高くないトピックが聴き手と話してが同じ目線になれるキッカケになり、話しを聞きやすくする柔軟剤になります。
ストーリーという観点では、身近なところでは、スーパーでもいろんな手法が使われてますね。私の近所のスーパーでは、顔写真入りの農家さんのお写真がついた野菜が売られています。これにビレッジバンガードみたいにコメントいれたら面白いんじゃないかな〜と思ってます!
近所のスーパー 野菜コーナー 美味しいですよ!地産地消!▼
もう一言、写真の横にコメントあってもいいのかな〜と思ってしまう私。
ビレバンはこんなかんじに▼
出所:https://matome.naver.jp/odai/2133388859534181001
会話のように話す
会話の様に話す 聞き手と心が繋がり、信頼を得られた時、 初めて本当に説得出来る。 声、ジェスチャー、ボディーランゲージが 言葉と一致していないと、聞き手はメッセージを信用 してくれない。
たまに緊張しすぎて、ボディーランゲージがずれてきてしまう時って、本当にありますね。手を広げる、腕を組む、一番むずかしいのは、聞き手と目を合わせながら話すでしょうか。自分としては、出だしに超ゆっくり話すようにしていくと、割りと上手くいくコトが多いです。
人前で練習し、録画し、見直す そこに自分でも驚くような発見がある ビデオカメラはパブリックスピーキングを高める 最高のツール
最近ではGO PROなどの自撮り用の高画質カメラが人気で、サーフィンやトライアスロン、ウィンタースポーツなどで使われています。
私が知っているサンタートルというボディーボードのスクールでは、自分の癖を知るために、波に乗っているところを録画してくれるというサービスがありました。自分はスクールに行ったことがないのですが、自分を客観的に見つめるにはいい方法ですね。
学生の頃に、英語の弁論大会に大学で出た時に、研究室の同期を捕まえて、発表を聞いてもらったりして、率直な感想を教えてもらい、毎回修正していました。研究室のメンバーのお陰で3位に入賞できたのは、よい思い出です。あの時思い切って、同期に聞いてもらって、同期だからこそ率直な感想をもらえたのが良かったです。
達人に達するまで1万時間の練習が必要 才能が無いからと諦めない。 はじめから達人はいない。 努力しつづける。
スティーブ・ジョブズも最初からあのようなプレゼンが出来ているわけではなくて、それに向けて一つ一つ言葉を選んで、原稿を作って、何度も練り直して、あのようなプレゼンまで高めているわけであって、諦めないでやり続けるということと、改良・改善が出来る環境に身をおいて、取り組み続けるというところに、一つ、自分を高い位置に持っていけるのではないかと考えます。
自分自身の体験ですが、英会話をやり始めて、最初はまったく単語と単語が聞き取れなかったのですが、1時間半の通学時間にずーっと英語を聞いていて、ある時、突然に単語と単語が途切れて聞き取れるようになったのを覚えています。それなりに時間がかかったと思いますが、成果があがらなくても、やり続けるなかに見えてくるものもあるのかと。
ジェスチャーは説得力を倍増させる
人のコミュニケーションの半分以上はボディーランゲージとも聞いたことがあります。それだけ、ボディーランゲージも改良していこうという意識のもとに、改善していくことなんですね。
みんなが知らないことを教える
人間の脳は目新しいものが好き。 なじみのない、あるいは予想外の要素を プレゼンに盛り込めば、聴衆を引き込み、 その固定概念を打ち破いて世界の見方を 変えることができる。
予想外、規格外って良いですよね。同じ言葉をずーっと使って表現したりプレゼンするより、新しい見方や、現代的な言葉で伝統的なものを解釈すると、ぐーっと身近になりますよね。
例えば、「古くは〜〜と言われていましたが、現代的に言えば〜〜ということと言い換えられますでしょうか。。。」とか。
型を知りつつ、どんどん型破っていってもよい周りの雰囲気も重要ですよね。
脳に新しい経験のシャワーを浴びせる 新しいレンズで世の中を見る。時々Officeを出る 新しい人との出会い。見知らぬ場所へ身を投じる
場所を変えることで、新しい言葉やアイディアやイメージが湧いてくる時がありますよね。
ちょっとした非日常の体験を日常に意識的に加えることで、フレッシュなアイディアがおりてきます。特に休みの時は、行ったことがある場所ばかりに行かないで、行ったことがある場所+α 1地点、2地点行くようにすると、どんどん広がりが生まれてきますよね。
この本、9章もあって分厚いので、後ほど後半分をアップします。
ではでは。